こんにちは、ハルサンです。今日も自由気ままな記事をまとめました。
昨年10月から中小企業診断士初挑戦ということで、試験勉強に夢中になってしまい久しぶりのブログ更新となってしまいました。
中小企業診断士を目指したきっかけはこちらの記事から
さて、診断士一次試験の結果は不合格科目が4つもありましたが、総合得点の合格ライン60%である420点を超えて「440点」でなんとか突破できました。
10月から開始して、試験日となる8月5・6日までの約10か月間、資格予備校「TAC」に通学と自宅学習に相当の時間と労力を費やしてきました。
ここでひとつの区切りとなりましたので、この経験からわかったことをまとめてみました。
参考にしてもらえたら幸いです。
勉強時間「1,759時間」ひたすら同じ問題集を繰り返す
診断士試験は「1,000時間」を要すると言われますが、勉強時間だけは確保しようと大好きなバイクツーリングは封印
毎日勉強だけは続けた結果、「1,759時間」もの莫大な時間も費やしてしまいました。
なお、この時間にはTACでの週1回5時間の講義時間やテスト時間も含んでいます。
こんなに費やす必要はなかったかも知れません。
しかしながら、自分には予備知識はなにもなく、学習効果が維持できるか不安だったので、とにかくひたすら同じ問題を解くことを繰り返してきました。
なぜ、こんな莫大時間を費やしたのか?
とても参考となったのが、勉強とは直接関係がないのですが、落合博満さんのYouTubeを見たことがきっかけです。
あんな天才バッターでも、とにかく同じ練習をただひたすら繰り返してやっと技術を身に着けたと語っていました。
そして、毎日毎日と同じことを繰り返すことでその技術を維持できると。
このことは落合さんに限らず、イチローさんをはじめ、プロ選手で伝説を作った人たちが共通して「練習し続けることの大切さ」を語っていました。
ならば凡人の私にできることと言えば、ただひたすら同じことを時間をかけて繰り返すことしかないと。
今振り返ってみると、ひたすら繰り返すことが、一番大切だったと改めて実感しています。
また、受験全部の7科目だったからこそ、一次試験を突破することができました。
恥ずかしながら、参考までに私の成績を掲載します。
TACでは4回のテストが実施されますが、ご覧のとおり点差のバラツキがとても大きいですね。ひどいものです。
また、得意不得意科目も歴然です。
TAC確認テストの件ですが、完成答練と模擬テストの点数は一切気にする必要ないと思います。
これらの問題の多くは未学習のものも結構多く出題されています。
テストの点に一喜一憂することなく、本番試験のための知識習得のいい機会であったと理解しておけば、心乱れることなく学習が進められることと思いますね。
これらを踏まえて、戦略を立てることにしました。
ちなみに、この「戦略」という言葉、企業経営理論ではとても重要なキーワードです。
次に、各受験科目について、簡単に振り返ってみたいと思います。
「経済学」は努力が報われやすい
目標得点68→本試験84
経済学は当初、とても取っつきにくかったのですが、勉強を重ねていくうちに論点がワンパターンであることに気づきました。
最初のうちはどうしてもその論点はなんでそうなるのか、その理屈を知ろうとしていまい、無駄な時間を費やして多少調べてしまうこともありました。
でもこれは完全に無駄です。
正直、試験問題さえ解ければいいので、この試験の経済学は「ゲーム」と同じで数多くの問題にあたりルールさえ覚えてしまえば、それなりになんとなくでも問題は解けてしまいます。
また、小難しい理論に関する問題もありますが、これ過去問での暗記で対応可能です。
とにかくこの科目は深みにはまらないことが大切です。
参考までにこの科目で使用した教材等を記載します。
・TACの講義(WEB講義と教室講義※ともに同じ内容)
・TAC教材のトレーニング(10回反復)
・TACのオプション講座(WEB講義、教材問題5回反復)
・TAC確認テスト(テスト3回分を10回反復)
・TAC模擬テスト(10回反復)
・TAC過去問5年分(3回反復)
・過去問マスター(3回程度反復)※別途購入
「財務会計」苦手だから毎日、問題を解き続ける
目標得点64→本試験56
財務会計は苦手としている受験生も多いと思います。
私も最初のころはそうでした。でも、私自身は得点源となることはなくても比較的に安定して得点できる科目となりました。
この科目は練習あるのみです。
また、答えにあいまいさがない分、ある意味では理解しやすい科目とも言えます。
だだ、高得点を狙うには幅広い知識は不可欠なので、その点の判断は難しいですね。
合格点の60点前後を安定して狙うのであれば、とにかく問題集を毎日解きづづけることが大切と思っています。
参考までにこの科目で使用した教材等を記載します。
・TACの講義(WEB講義と教室講義※ともに同じ内容)
・TAC教材のトレーニング(10回反復)
・TACのオプション講座(WEB講義、教材問題5回反復)
・TAC確認テスト(テスト3回分を10回反復)
・TAC模擬テスト(10回反復)
・TAC過去問5年分(13回反復)
・過去問マスター(15回反復)※別途購入
「企業経営理論」努力は報われにくかった
目標得点55→本試験55
この科目にはとにかく悩まされました。
基礎的な論点なら理解できるのですが、ちょっと応用的になると歯が立ちませんでしたね。
私自身、なかなか努力が報われませんでした。
従って、この科目の戦略は50~60点を目指すことにしました。
とにかく基礎論点だけはしっかりと抑えることを重視しました。
本試験で55点とれてホッとしています。
参考までにこの科目で使用した教材等を記載します。
・TACの講義(WEB講義と教室講義※ともに同じ内容)
・TAC教材のトレーニング(10回反復)
・TAC確認テスト(テスト3回分を10回反復)
・TAC模擬テスト(10回反復)
・TAC過去問5年分(2回反復)
・過去問マスター(2回程度反復)※別途購入
「運営」時間のかかる計算問題は捨てる
目標60→本試験46
なぜか苦手意識がついてしまった科目でした。
したがってこの科目はとにかく足切りとなる40点は必ず越え、50~60点を目指すことにしました。
ただ、店舗管理に関する分野は理解しやすいことも多く得点源にはなっていましたね。
戦略としては本試験では第22問から手をつけて、計算問題系は時間が余ったら手をうけることに徹しました。それでも今回の試験は難しく感じました。
でも、振り返ってみると5問近くは2択まで絞れておりもう少し得点を伸ばせる余地があったと思います。
私自身にとって攻略がなかなか手ごわかった科目でした。
参考までにこの科目で使用した教材等を記載します。
・TACの講義(WEB講義と教室講義※ともに同じ内容)
・TAC教材のトレーニング(10回反復)
・TAC確認テスト(テスト3回分を10回反復)
・TAC模擬テスト(10回反復)
・TAC過去問5年分(2回反復)
・過去問マスター(10回程度反復)※別途購入
「経営情報システム」イメージできないことも多く苦労
目標得点60→本試験48
とにかく覚えることがイメージできないので、暗記することにとても苦労しました。
なかなか覚えるためのきっかけが付きにくいですね。
この科目が苦手な場合はなるべく基礎は固めた上で、試験直前期に対応することが無駄がないような気がします。すぐ忘れてしまうので。
本試験では見たことがない問題の連発でした。
とにかく足切りだけは避けようと基礎的問題を落とさないよう心がけました。
過去問では努力が報われなかった科目でしたね。
参考までにこの科目で使用した教材等を記載します。
・TACの講義(WEB講義と教室講義※ともに同じ内容)
・TAC教材のトレーニング(10回反復)
・TAC確認テスト(テスト3回分を10回反復)
・TAC模擬テスト(10回反復)
・TAC過去問5年分(2回反復)
・過去問マスター(5回程度反復)※別途購入
「経営法務」暗記一辺倒から理解することの大切さ
目標得点72→本試験72
この科目は暗記3兄弟のひとつではありますが、理解しながら覚えると効率よく暗記できる科目と思います。
私自身、元公務員だったこともあるので、法律系は得意だったかもしれません。
得点源の一つとなっていました。
法律にはかならず理屈があるので、そんな点をイメージしながら覚えるといいかもしれませんが、なかなか大変かとは思いますね。
参考までにこの科目で使用した教材等を記載します。
・TACの講義(WEB講義と教室講義※ともに同じ内容)
・TAC教材のトレーニング(10回反復)
・TAC確認テスト(テスト3回分を10回反復)
・TAC模擬テスト(10回反復)
・TAC過去問5年分(2回反復)
・過去問マスター(5回程度反復)※別途購入
「中小企業経営・政策」努力が報われやすい。でも「教材」は絞る
目標得点75→本試験79
この科目は得意でした。元々産業施策の部署にいたことも大きな要素だったとは思います。
ただ、白書の覚える項目について、どこに手をつけるか迷うかと思います。
私自身、TACの指示どおり一切白書は読まず、予備校テキストと問題集のみに集中しました。
この対策はとても効果的でした。無駄なく暗記できました。
この科目は本当に予備校のノウハウがすごいと感じたものです。
参考までにこの科目で使用した教材等を記載します。
・TACの講義(WEB講義と教室講義※ともに同じ内容)
・TAC教材のトレーニング(10回反復)
・TAC確認テスト(テスト3回分を10回反復)
・TAC過去問5年分(1回※白書データ分は除く)
・TAC模擬テスト(10回反復)
TACのカラキュラムで基礎知識を習得
10月から4月までは講義と教材の練習問題で十分
自分には独学は無理と判断し、受験予備校を活用することに。
また、定期的に出かけることも大切だと思い、TAC一次二次ストレート本科生の通学コースを選択。
日曜日の午後1時から7時までの2コマ5時間を受講しました。
なお、教室講義前には必ず標準でついてくるWEB講義を聞き、1回はトレーニング問題を解いてました。
そして教室講義は復習としての位置付けで活用していました。
このやり方はとても効果的だったと思っています。
このカラキュラムでは7科目について、1科目ずつを約1か月かけて10月から4月中旬まで行われます。
とにかく1科目を1か月間で集中的にこなします。
私の場合、この1か月は1科目に絞って、講義を聞いたうえで、ひらすら練習問題集である「トレーニング」を繰り返していきました。
ただ、多くの受験生が苦手とする「財務会計」だけは講師のアドバイスに従い、毎日最低でも1時間の練習問題をこなすことを日課としていました。
当然、最初のころの科目は忘れてしまう不安がありましたが、複数の科目を同時にこなすことはやめました。
4月中旬から試験前日まではひたすら問題をこなす
そして、4月中旬から試験前日までは「過去問題集」と「TAC確認テスト・模擬試験」を繰り返すことになります。
このアウトプット中心の学習がとても辛い。
とても頭に負荷がかかるんですね。
正直、講義はインプット中心なので、そんなに負荷はかからず、時間がかかるだけです。
しかしながら、問題を解くことは頭をフル回転させるのでとても負荷がかかります。
もうこれは耐えるしかありません。
毎回、同じことの繰り返し、忍耐との勝負となりました。
落合さんの言葉を実践することを心がけましたね。
でも繰り返し練習することで、確実に問題を解くスピードは上がりましたね。
まとめ:一次試験は初見問題が必ずある!難解科目もあるので、得意科目を作ってリスクヘッジが得策!
私の場合、今回7科目すべて受験したからこそ、一次試験を突破することができました。
目標としていた総合得点454点、科目合格6科目には及びませんでした。
なんと7科目中4科目も不合格ですからね。
また、試験は必ず見たこともない問題が出ます。
科目によっては結構な割合を占めることも。
私の場合は情報システムがまさにそうでした。過去問、テキストでは歯が立たない!
試験を受けてみてわかったことは、得意科目があればどんなに難解な問題があったとしても基礎さえ習得していれば、なんとか合格できることです。
基礎的な問題ができれば、足切りとなる40点未満を避けることができます。
そして自分の強みと弱みを見つけることです。
(まさにSWOT分析の内部環境ですね。外部環境とすれば機会や脅威となる試験科目の傾向分析ですかね。)
ちなみに財務会計ではポートフォリオ理論でリスク分散を学びます。
まさに今回、私の一次試験の成績はこの理論を実践して、7科目だからこそ分散効果を発揮したと思います。
苦労しましたが、最後に努力が報われました。
また、試験を受けてみて分かったことして、会場がとても寒かったこと。
あまりの寒さに財務会計のときは集中力に欠けてしまうときもありました。
昼休みに急いでとなりの駅まで行って、ユニクロで長袖を買って、なんとか脅威を脱しましたが。
試験は夏場なので、注意が必要でした。
一次試験にはかなりの時間を費やしてきましたが、そのおかげで本試験では疲れ知らずでした。
講義の始め頃、予備校講師から当日の本試験はとても疲れますよとの話がありました。
確かに2日間にかけて1日がかりの試験ではありますが、私自身は長時間勉強に慣れてしまったせいで、全く苦に感じませんでしたね。
これが長時間勉強のメリットですかね(笑)
私自身、診断士受験のために10か月間を費やしてきましたが、ひとつの難関としてモチベーションを維持することが大変でした。
予備校から聞いた話では入校から本試験にたどり着く人だけでも「6割」だそうです。
モチベーション理論では「自己実現」を習いますが、確かにそう感じることがありましたね。
診断士になりたい気持ちと必死に本試験まで振り落とされずにしがみつく精神が必要でした。
最後に、この一次試験を突破できるコツとして、私の経験から得たことを記載したいと思います。
参考にしていただければ幸いです。
- 得点源となる「得意科目」をつくる
- 目標得点を定める。どこまで力を入れるべきかの自己判断は大切
- 財務会計の問題を解くことは「毎日の習慣」にしよう
- 7科目の受験は大変だけど、有利にもなる
- 問題集は同じものを繰り返し。浮気しない!
- 問題に取り組むアウトプット中心の勉強が最強!
- どうしても覚えられないことは単語カードを作成